復職直後は3割程度の力で仕事をする
私はうつ病になる前まではそう思っていましたし、実際に仕事も毎日倒れるほど全力でやり続けていました。しかし、結果はうつ病になり休職。
仕事のやり方を変えるという考えはあまりなかったのですが、うつ病になった理由を探っていく中で仕事の仕方にも大きな問題があるということに気がつき、復職するにあたっては仕事の仕方を大きく変えました。
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復職直後の焦りは絶対に禁物
復職というのは、入社の時とはまた違う感覚があり、中途半端に仕事のことも同僚のことも知っているために焦る気持ちがどうしても出てきてしまいます。
しかし、この焦りが原因で再びうつ病が再発してしまうケースがあまりにも多く、事実うつ病患者の7割から8割の方が再発して仕事を辞めるということにもつながっています。
私が復職した際にも、焦りがありました。
というのも、長期間会社を休んで同僚にも迷惑をかけたという思いも強かったですし、同僚の中でも大きく遅れをとっているという思いから、早く取り返さなければという自分へのプレッシャーが大きかったと思います。
同期入社の人がだいぶ先に行っているような感覚になりましたし、後輩からも仕事ができる人がどんどん伸びているような状態で、この中で焦らずに仕事をしていくというのはなかなか難しいと感じました。
ただ、これで同僚に追いつこうと焦ってしまっては自分自身を苦しめる結果に繋がりますし、できるだけ自分にゆとりを残しながら体と心を仕事に慣れさせていくことの方が重要と言い聞かせ、復職後はしばらくは雑用係をしていました。
仕事というのは、人生の一番長い時間を使うものですし、1日の中でも当然長い時間を使うわけですから、仕事が一番になるのも悪くはないと思うのですが、うつ病を再発させたくなければしばらくは焦る気持ちを抑えることの方が重要だと思いました。
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復職直後は3割程度の力で
復職を果たすことが目的ではなく、復職をした後長く働き続けることができるようにすることが人生においては重要になるのはお分かりになると思います。
そこで一番気をつけなければならないのは「うつ病の再発」です。
特に服飾直後はうつ病が再発しやすい状態であることは間違いなく、ちょっと無理が続くだけでうつ病は簡単に再発してしまうのです。
うつ病の再発は本当に思いもかけないところから起こりますし、自分の中では無理をしていないと思い込んでいても、体と心が反応してしまうということもあります。
そこで、仕事はあくまでもリハビリの一環程度に捉え、服飾直後は3割程度の力で働くことができるようになるのが良いと感じています。
仕事で遅れをとったとしても、その後長く働くことができていれば、チャンスもありますし自分が納得する働き方もできますが、うつ病の再発を繰り返していてはなかなか波に乗ることができず最悪の場合社会復帰できなくなることだってあるのです。
慎重になりすぎるくらい慎重になって、3割程度の力で余力を残しながら仕事をして、徐々に体と心を慣れさせていくことができれば、比較的スムーズに復職できます。
私自身も焦る気持ちを抑えることに苦労しましたが、焦らなくてよかったと今ははっきりと思いますし、自分の働き方というものが確立できたので、今ではうつ病になるかもしれないという恐怖もあまり感じなくなりました。
ある意味で焦りと戦いながら、自分の心の軸を強く持つための良い期間なのかもしれません。
復職直後の周囲の思いや期待、迷惑をかけたことなどで自分のペースを惑わされる場面でも、焦らずにじっくりと仕事に取り組むことができれば必ずうまく復職できますので、3割程度の力を意識して仕事に取り組んでみてください。