うつ病で家族の理解が得られない場合の対処法
うつ病は自分自身でもどこまでがうつ病による症状なのかが分かりにくいため、家族の理解を得られない場合も多くあります。
心療内科を受診していたとしても、うつ病の認知度が広くなったために、「心療内科を受診したくらいで大袈裟な、、、」と思われてしまうことも珍しくないのです。
では、どのようにすれば自分のうつ病による苦しみを家族に理解してもらえるのでしょうか?
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自分の現在の心の思いを素直に家族に告げる
うつ病という精神的疾患が広く認知されるようになって以来、苦しい思いをしていても「一般的なストレスによる自治時的な落ち込み」程度にしか思ってもらえないことが多くなりました。
私がうつ病を発症した頃は、まだうつ病になるというケースが一般的ではなく、珍しい程度のレベルであったため家族も理解をしてくれましたが、現在の状況はその頃とは大きく変わってきています。
おそらく、私が友人にうつ病であることを告げたとしても、昔ほど重要な問題とは捉えてもらえないと思いますし、うつ病によって怒っている症状を伝えたところで相手の心にはさほど印象に残らないと思います。
うつ病は一人一人症状として出るものも違いますし、広範囲に及ぶこともあるので周囲に自分の状態を的確に伝えることが難しく、それがまたストレスの要因となることもあるのです。
ただ、私は家族には自分自身の今の現状をしっかりと理解してもらいたいと思っているうつ病患者の気持ちがよくわかります。
というのも、私自身が今の状態を家族に伝えてもうつ病になった頃のように真剣に取り合ってくれていないと感じているからです。
自分自身に対する甘えと思う部分はしっかりと持っていますし、自己防衛にも気を使っています。
しかしそれでもうつ病の症状によって苦しむことがあるのであれば、私は家族には今の心の叫びを素直に伝え、家族の理解を得られるまで説明する必要があると思います。
家族の理解が得られないというのは、もちろん話を聴く側にもうつ病に対する深刻度の低さがありますが、うつ病を抱えている患者側にも諦めずに説明する需要性があると思います。
家族の理解が得られないからとすぐにあきらめるのではなく、困った時に一番近くにいてくれる家族に感謝しつつも、現在の状態を素直に伝えることもまたうつ病患者の役割でもあるのです。
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わかりやすく家族に症状を伝えることを心がける
何かの説明を受ける際に、曖昧な話だとわかりにくいのは誰でも同じです。
うつ病ではない人にうつ病の症状を曖昧なレベルで話をしても、なかなか実感できない部分があるのはある意味では仕方がないことでもあります。
そこで、家族の理解を得るためには話し方を工夫する必要があります。
私は今はうつ病と仕事を両立させていますが、家族には「いつうつ病が再発するかわからないから、自分を監視してほしい」とお願いしています。
そこで、うつ病になると自分に出る症状を一つづつ書き出して、これらの症状が2週間以上続いている場合は言ってほしいと伝えています。
心の状態はなかなか外からは見えにくいので分かりにくいのですが、身体的な症状、例えば頭痛や胃痛、肩や腰の極度な張りなどが出やすいことを伝え、眠れないような状態が続いている婆には気づいた段階で伝えてほしいと言っているのです。
うつ病は精神的症状のほかに身体的な症状も出てくることが多いので、それを一つの目安として家族に伝え、実際に上記のような症状が続いている際には「大丈夫?」と声をかけてもらっています。
家族が話を聞いてくれるだけで心の緊張は和らぎますし、自分一人ではないことが実感できるとうつ病の症状を防ぐための自己防衛もできるようになります。
家族の理解があればうつ病の悪化を防ぐこともできるようになってくるので、簡単に「理解してもらえないから話さない」と決め付けるのではなく、伝える努力をする勇気を持っていきましょう。
タグ:うつ病, うつ病と仕事, うつ病にならないための対処法